大分市の戸次地区に伝わる郷土料理「鮑腸(ほうちょう)」

平成31年12月7日、大分市無形民俗文化財に指定されています。さらに令和6年3月5日に文化庁の100年フードに認定されました!鮑腸の歴史は戦国時代に大分市を治めていた大友宗麟(おおともそうりん)の時代にさかのぼります。

鮑(あわび)が大好物だった宗麟でしたが、鮑が不作の時期に家臣が小麦粉を練って鮑の腸に似せたものを作って差し上げたことが由来とされています。宗麟は大変喜び、その料理名を「鮑(あわび)の腸」、「鮑腸(ほうちょう)」と名付けました。その後、小麦の産地だった戸次地区に郷土料理として根付いたと考えられています。

鮑腸づくりはとても手間がかり、熟練の技術がいります。そのため鮑腸保存会の方たちは伝承のため毎月練習をしています。

2mを越えるほどの手延べの麺を、大分県産の椎茸や、いりこ、昆布、かつお節でとった香り高いだし汁にカボスを搾って食べます。

うどんでも、そうめんでもない、鮑腸ならではの食感に、贅沢なだし汁とかぼすの香りに絡まる麺。シンプルなのにおかわりしたくなる美味しさ!戸次地区でのイベントの時などに出店していますので、宗麟も喜んだとされる「鮑腸」を是非食べに来てください!